どうしたらこんな愚かな自論を展開できるのだろうか?

http://wiredvision.jp/blog/kogure/200808/200808191100.html
キャリア憎しはわからなくもないが自分の理解力のなさをわかって欲しいものだ。
この人はキャリアが減益、増収なのはどういうカラクリなのかを全く理解してない。
またはこの人の説明では理解できないであろう。

NTTドコモの第1四半期決算では「減収増益」が話題になった。その内訳をよく見てほしい。電話料金引き下げ関連でARPUは昨年同期より963億円減収となった一方で、販売奨励金見直しによる代理店手数料の減により1,840億円の増収、トータルで昨年同期比で+45.4%(926億円)の増収となっているそうだ

減収と増収の説明をしてなんで増益になるんだ。この人の説明は増収増益の説明である。

単純に説明しよう。販売奨励金がなくなったから。今まで2万程度で売っていて1台2万の奨励金が出ていたとしよう。
1.このとき 収入 2万円に対して2万円の減益である。

で、割賦販売になったとしよう。月々2千円程度の収入に対して0円の奨励金がでる。
2.このとき 収入 2千円に対して0円の減益である。

よって1−2を見ると減収で増益となるのである。
減収で増益とはこういうことだ。どう間違っても増収の説明をしては減収の説明にはならない。
1,2には実際は電話料金の減収、減益があるわけだが些細なことなので除外して説明した。

実際には販売店は販売奨励金分を端末価格から値引いて売っていたわけで、したがって販売奨励金に該当する金額分をユーザー自身が恩恵を受けていたのである。販売奨励金が減り、端末価格が高騰し、電話料金はあまり下がらず(割賦代金を上乗せしたら従前の電話料金とさほど変わらない)、結局のところユーザーが一番損をしていることになる。

なぜユーザ負担が変わらないのにユーザーが一番損をしてることになるのか理解に苦しむ。
この人はきちんとユーザー負担の計算をしているのだろうか?数値で示さない時点でしてるとは思えないね。
きちんと計算したその上でユーザー負担が増えているのであればそう示せばいいだろう。
それを示さずに読者を誘導するような書き方は褒められたものではないね。