そもそも論としてそのデータが妥当なのか?

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090804-OYT1T00957.htm

 親の所得が高いと子供の成績は良いが、低所得でも親の心がけ次第で学力向上につながる——。昨年度の全国学力テストの結果を、文部科学省の委託を受けたお茶の水女子大の耳塚寛明教授らが分析した結果、そんな傾向が出ていることが4日、明らかになった。 全国学力テストの結果と親の所得の関連を追った調査は初めて。絵本の読み聞かせなども成績向上に効果があり、耳塚教授は「経済格差が招く学力格差を緩和するカギになる」と話している。

 調査は、全国学力テストに参加した小6のうち、5政令市から100校、計約8000人を抽出し、親と教師を対象に学習環境などを調べた。

 世帯収入と平均正答率(国語と算数)の関係を見ると、高所得ほど正答率も高い傾向がみられ、最も平均正答率が高かったのは、1200万円以上1500万円未満の世帯。200万円未満の世帯と比べると平均正答率に20ポイントの開きがあった。

 親が心がけていることについて調べたところ、高学力層の子供の親は、「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かった。このうち、「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたという。

 調査では、学校での取り組みも調べた。家庭環境にかかわらず、児童にあいさつを徹底したり、教員研修を積極的に行ったりしている20校では、学力向上に一定の効果がみられた。
(2009年8月4日21時46分 読売新聞)

単純に思うのは世帯年収によってサンプル数が違うはずなのに横並びで比較してる事に意味があるの?という点。
その世帯年収ごとに信頼度が違うんだけどそれで曲線書いて傾向を見るとか意味あるの?と。
十分なサンプル数だというのならわかるけど。
厚生労働省のデータによると厚生労働省:平成20年国民生活基礎調査の概況 1200万以上の世帯年収なんて全体の5%くらいだけど、その傾向から全体を語るのであろうか?
まあそもそもだが、家庭環境に学力の差異の原因を求めるのはなんか間違ってるよ。
親の年収とか言い出すのであれば簡単に塾に通わせているか否か?でも十分なデータ差異が出てもいいと思うのだが。
なんというか学力の要因を狭く見過ぎじゃないかね。絵本で学力が上がるという根拠はないに等しいのでは?